- 講義テーマ(内容)
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講義では、まず授業での議論の基盤となる、真宗教義における宗教的真実、宗教的信、宗教的救済の特質について、親鸞聖人の著作や手紙を中心に原文を読解しつつ理解を深める。また、真宗における宗教的真実と世俗的な価値との関係、真宗における信体験の特質、真宗における救済と生活世界の関係というという、3つの視点から浄土真宗の現代的な意義について、関連する論文資料を読みながら議論をしていく。その上で、紛争・差別・環境問題といった、現代社会が直面する具体的な問題に対して、浄土真宗の教義学がどのように応答することができるのか、あるいはできないのか。現代に応答する教学(現代教学)について一緒に考えていく。
- 授業の計画・進め方
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こちらが指示する聖教の箇所、あるいは文献資料を読みながら授業を進めていく。その場合には、ただ読むだけでなく、これまで議論されてきた問題点について資料を読みつつ理解し、現在の自分たちの視点から議論すべき問題課題を分担して発表し、そのことについて議論をしながら進めていく。
- テキスト・参考文献
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テキスト
教学伝道センター編 『浄土真宗聖典全書二・三』 (本願寺出版社) 5,000円 (ISBN:978-4-89416-810-7)
テキスト 教学伝道センター編 『浄土真宗聖典ー注釈版 第二版ー』 (本願寺出版社) 5,200円 (ISBN:978-4-89416-270-9-)
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