鍋島 直樹 教授

文学部 所属


プロフィール

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≪プロフィール≫
生年
1959年
出身地
兵庫県
専門分野
真宗学(浄土教思想・親鸞思想)。親鸞の生死観。仏教の生命観
関連分野
バイオエシックス、死生学
所属学会
龍谷大学真宗学会、日本印度学仏教学会、真宗連合学会、日本仏教学会、日本医学哲学倫理学会、日本宗教学会、国際真宗学会
研究課題
浄土教の生死観・親鸞における愛と慈悲・浄土教とバイオエシックス
著書
『アジャセ王の救い ― 王舎城[おうしゃじょう]悲劇の深層 ―』
ホームページ
http://www.law.ryukoku.ac.jp/~nabe/

ゼミ紹介


大学院ゼミ(真宗学演習)
講義テーマ(内容)
親鸞教義における救済観の解明ー『教行証文類』読解
講義概要
 真宗学は、教義の特質を歴史学や文献解釈学の方法論によりながら解明する研究であるとともに、その宗教的真実を依りどころとして、世界の苦しみや先進的な科学技術の直面している課題を理解し、その苦悩を突破していく道筋を示すことが求められている。しかしながら、仏教用語の正確な伝達に力を尽くすあまり、説明や先行研究の再解釈にとどまってしまう。私自身もそうである。重要なのは、研究者自身の自由な問いであり、真実を探求する聞思の姿勢である。また、この世界における生老病死の現実に立ち、寄り添う姿勢をもつことである。このゼミでは、学生一人ひとりの問いや関心を尊重し、親鸞教義の理解を深めながら、それぞれの研究が現代世界の課題に応えうるものになるようにしていきたい。
 演習では二つを目標とする。
 第一に、修士1回生は、『教行証文類』を新しい研究成果書によりながら理解し、その親鸞の明かした真実とは何かを解明する。また、学生の希望があれば、私の関心である、親鸞教義における阿闍世王の救い、親鸞の死生観、ビハーラ活動と臨床宗教師の宗教的意義についても共に考えたい。修士2回生や博士後期課程院生も、それらの発表を協力して行う。
 第二には、修士2回生以上は、修士論文の研究発表を行い、学生自身が修士論文を書きやすいように支援したい。博士1回生以上は、博士論文の進捗状況や学会発表の論文を発表する。そのテーマにした問い、目的と意義、研究方法、構成、参考文献を発表し、修士論文や博士論文を執筆しやすいようにしたい。なお、火曜日の4時間目等をサブゼミとして、注目される論文の研究や修士論文の研究を中心とした研究会の機会を設けたい。
授業の計画・進め方
 毎回、発表者、レスポンス、ならびに自由討議によって進める。ゼミ発表は、年に一人3回、自分に関心のある研究論文を選んでまとめて発表する。そのレジメ作成の際、聖典や研究書を引用してまとめるとともに、学生自身が新たに得た知見や問いをまとめてほしい。レスポンスは、友達の発表を聞いて、その内容の確認と質問を行う。各ユニットでは、少人数で自由に話しあえるようにし、総合的なまとめを担任が行う。
 発表や討議を通して、各自の研究が自由で生き生きとしたものとなるようになることを願っている。できれば、ゼミ一泊研修や、日帰りで学外の美術館や寺院訪問をしたい。
テキスト・参考文献
テキスト
総合研究所 『『顕浄土真実教行証文類』解説論集』 (本願寺出版)
総合研究所 『『顕浄土真実教行証文類』の背景と展開』 (本願寺出版)
鍋島直樹 『アジャセ王の救いー王舎城悲劇の深層』 (方丈堂出版) 1,700円
大谷光真 『いまを生かされて』 (文芸春秋) 700円 (ISBN:9784894164642)
大谷光真 『人生は価値ある瞬間』 (PHP出版)
鍋島直樹 『ビハーラ活動と臨床宗教師研修の歴史と意義 親鸞の死生観を基盤にして』 (日本仏教学会年報87 2017年)

参考文献
村上速水 『親鸞教義とその背景』 (永田文昌堂) 3,000円
鍋島直樹 『親鸞の生命観ー縁起の生命倫理学』 (法蔵館) 6,500円

講義紹介

真宗教学史
講義テーマ(内容)
親鸞教義理解の展開とその意義(中世・近世)
講義概要
 「真宗教学史」とは、親鸞によって体解され開顕された浄土真宗の教義を、教法論、人間論、阿弥陀如来論、浄土論、行信論、救済論、実践論などに焦点をあてて解釈し、浄土真宗の根本的意義を解明してきた歴史をいう。真宗教学の歩みは、浄土真宗の教えに基づき、僧侶を養成し、門信徒を育成することをめざして展開してきた。学問的には、学林(近世)、大教校・大学林・仏教大学・龍谷大学(近代)という教育研究機関を拠点として、さまざまな異なる学問と交流しながら、教学研究が進み、それぞれの時代のかかえる苦悩や悲嘆の現実に向き合い、その困難のなかでどう生きていけばよいのかを示す羅針盤として求められてきた。それぞれの時代的背景を視野に入れつつ親鸞教義が継承されてきた教学の特色と歴史を考え、現代世界、そして、未来の世代に伝え残していく真宗学を探る。
とくに中世真宗教学史では、親鸞聖人没後、唯円が著した『歎異抄』にみる悪人正機などの真意、覚如、存覚、蓮如などの教学の特質を明らかにしていきたい。覚如や蓮如の著した聖典の文章を読解しながら、浄土真宗の理解を深めていきたい。近世真宗教学史についても講義する。
授業の計画・進め方
原則毎回プリント(レジュメ・資料)を配布して講義を進めていく。
テキスト・参考文献
テキスト
浄土真宗本願寺派 『浄土真宗聖典(註釈版)』 (本願寺出版社) (ISBN:4894162709)

参考文献
大原性實 『真宗教学史研究』 (永田文昌堂)
信楽峻麿 『真宗教学史』 (法蔵館)

(2017年度 龍谷大学文学部・大学院文学研究科 講義計画 より作成)



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