- 講義テーマ(内容)
- 浄土真宗の教えを生きる-教えと現実を繋ぐ-
- 講義概要
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浄土真宗の教えの本質は、聖教の中ではなく、我々の生きる現実の中にあります。聖教は、それを言葉・文章によって表現しようとしたものです。また、阿弥陀仏の本願力・仏智不思議のはたらきも、我々の生きる現実に直接働きかけていることを実感して初めて分かったと言えるでしょう。本講義では、①まず伝道の意義について整理をした上で、②親鸞、蓮如における伝道の理念と実践について確認します。③さらに親鸞の『御消息』、蓮如の『御文章』、④また蓮如の語録である『蓮如上人御一代記聞書』から数編ずつ選んで講読することを通して、親鸞・蓮如の教えを直接読み取り、その核心を?むとともに、親鸞・蓮如がどのような人柄で、人々にどのように関わったのかを辿っていきます。
- 講義の進め方
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配布するプリントと板書を中心に講義を進めます。受講生自身が「言葉・文章を通して教えを習得し、反芻し、教えと体験・現実を繋ぐこと」を一連の流れとします。
- テキスト・参考文献
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テキスト
聖典編纂委員会編 『浄土真宗聖典 註釈版』 (本願寺出版社) 5,420円 (ISBN:4894162709)
『浄土真宗聖典 註釈版』を使用します。一日一度は、聖典を開く習慣を身に付けましょう。
参考文献
大峯 顕 『今日の宗教の可能性』 (本願寺出版社) 735円 (ISBN:4894162008)
立花 隆 『宇宙からの帰還』 (中公文庫) 840円 (ISBN:4122012325)
V.E.フランクル 『夜と霧(旧版・霜山徳爾訳の方)』 (みすず書房) 1,890円 (ISBN:9784622006015)
W.ジェイムズ 『宗教的経験の諸相(下)』 (岩波文庫) 1,000円 (ISBN:9784003364031)
志村有弘 『わが心の妙好人』 (勉誠出版) 2,520円 (ISBN:9784585210061)
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